コロナウィルスの影響による中国の現状 2020年2月6日 クラーク空港から蘇州への移動
まいど、GOBYです。
コロナウイルスの被害が日に日に拡大し、この記事を書いている2月8日現在で感染者34,640人、死亡者723人という統計になっております。
※最新情報については下のホームページ情報を参照ください。(中国語ですが漢字ですので有る程度理解できると思います)
この記事を更新する頃にはSARSの死亡者数774人をほぼ確実に超えていると思われます。
被害が広がるにつれ、中国への出入りや中国国内の交通がより一層厳しくなってきております。
フィリピンへの国外逃亡から2月6日に帰国した際の情報を今回は配信させて頂きます。
まず、背景として説明致しますが、私はコロナウイルスから逃げるという口実の元、2月2日からフィリピンに潜伏しておりました。
当時のフライトは
①上海➔マニラ(2/2)
②クラーク➔香港(2/6)
③香港➔上海(2/7)
という便構成で予約していましたが、訪比中の2月4日に②のクラーク➔香港がドゥテルテ砲により欠航となりました。(現在フィリピンは香港やマカオを含む中国に14日以内に滞在歴が有る外国人を入国拒否しています)
②が飛ばないと当然③に乗る事も出来ず、③に乗ろうとすると第3国に一度出てからまた香港に入る必要が有り、手間とリスクが非常に高くなります。
幸いにも今回は③の便は5,500円程度の安チケットでしたので今回は③を捨てて第3国の韓国を経由して上海に戻る予定を立てました。
①フィリピン クラーク空港
クラーク空港は便数が少ないのでいつも空いている空港という印象でしたがこの時は違いました。
イミグレが大混雑です。私はイミグレ突破に約30分かかりました。
(クラーク空港を以前使用した際は待ち時間がほとんどなかったのに今回はこれです)
ジンエアーという航空会社を使用しましたが、チェックイン時にスタッフがフライト確認をする際、「多くの日本人が韓国を経由して中国に行っている」と言われていました。皆考える事が同じです。
因みにクラーク➔韓国(仁川空港)の乗客は約60%と意外と高くなっておりました。
私は直前迄飲んでいますので当然のようにフライト時間はすぐに寝落ちです。
②韓国 仁川空港
空港内全体のマスク着用率は90%程度でしたが、中国便については95%程度で残りの5%は欧米人の一部がマスク未使用といった具合でした。
空港スタッフ及び、飲食店等のスタッフは全員マスク着用です。
ただ、空港内のコンビニでも普通にマスクが販売されており、中国や日本のようにマスク不足になっているというような状況では無さそうです。
因みに空港内には300枚以上マスクを持ち込む場合は課税対象になりますという看板が掲げられていました。韓国の通関、目ざといな。
仁川空港➔上海浦東空港のフライトに関しては乗客30%くらいで席は選び放題です。
私は3列シート全部を使用して横になって寝ました。
③上海浦東空港
飛行中に感じた事として、道路に車がほとんどいません。
いつものフライトであればある程度の距離になれば道行く車を目視できるのですがほとんど道路に車が無い事が分かりました。
空港内ではイミグレ前で「健康申請書」なるものを記入し提出しました。
この内容の確認はかなり適当でしたのでそれほど悩んで記入する必要は無いかと思います。
また、同じタイミングで非接触の体温計で体温確認がされます。37.3度以上あると隔離されるとの噂です。
空港使用者が非常に少なく、イミグレも並ぶこと無く空港を出る事が出来ました。
④浦東空港➔虹橋空港(新幹線駅)バス移動
通常30分に1本程度の頻度で運行しているこの区間ですが、春節期間延長とコロナウイルスの為、運転手が不足しており、1時間に一本に減便していました。
利用者は私を含めて4人だけです。※バスは40人乗りくらいの大型バスです。
第2ターミナルで乗客全員に対してここでも体温測定が有ります。
当日は雨が降っていたので若干遅いかと思いましたが浦東➔虹橋間を40分で移動できました。2月2日に虹橋➔浦東間を移動した時と同じです。※通常時は1時間~1.5時間
(バスの後部には人が一人もいません)
⑤虹橋駅➔蘇州駅(新幹線移動)
チケットはネット予約していたのでパスポートを照合させるだけで良かったのですが、まずチケット予約時に便数がかなり減少している事が確認出来ました。2月2日時点では1日に4便程度の減便だったはずなので正直驚かされましたが、駅構内に入り、利用者が非常に少ないのを確認し納得致しました。
※何故かわかりませんがここでは体温測定されませんでした。スタッフは体温計を持っていたのでパスポートから外国人とわかり問題無いだろうと判断したのかもしれません。
⑥蘇州駅➔家(タクシー移動)
蘇州駅を出る際、また体温測定が有りました。ここで初めてセミオートマティックといいますか、身長を測定するような機械に乗り、体温を測定する手法を初めて見ました。
また、湖北省(武漢が所属している省)、温州に14日以内に行った事がある人は蘇州に入れないと説明を受けました。※2月8日現在は対象がその他の地域にも拡大しています。
夜も遅くなっていたので今回はタクシーを使用して帰宅する事にしましたが、タクシー乗り場が長蛇の列。
原因は明確でタクシーの絶対数が少ないです。
何時もタクシーが並んでおり乗客を次々と乗せていくイメージだったのですが、この日は一分に1台程度しかタクシーが来ません。
結局ここで50分くらい待ち、タクシーで20分くらいで家につきました。
(タクシー待ちの長蛇の列)
⑦蘇州の家
アパーテルのような団地に住んでいますが、入場時にここでも体温測定し、サインが必要です。※これは2月2日時点で既に実施開始済み。
浦東➔家(蘇州)迄で距離が約150㎞に対し合計で体温測定が5回(※虹橋で測定されませんでしたがこれも含めて)実施されました。
民族大移動と言われる中国の春節期間では150㎞の移動は本当に短い距離だと思います。
これが500㎞、1,000㎞、それ以上になった場合、人の流れや物流が現状の仕組みで本当に成り立つのかには疑問が残りますが、今回は中国政府も真摯にウイルス対策を最優先に取り組んでいるように感じました。
武漢以外の新規感染者数がここ数日は減少しており、対応の成果が出始めていると政府は主張していますが、これもあくまで春節期間の移動を制限した事が大きな原因だと思われます。
いつまでも春節期間を延長出来れば良いのですが、仕事をしないと御飯も食べれないのでどこかのタイミングで仕事を始めなければいけません。
今後は春節期間を如何に終わらせ、各業界がどのように仕事を開始するのかが焦点になりそうです。